はじめに

『復興の教科書』とは、大規模災害時における“復興とは何か?”について、【基礎知識】【被災者視点】【行政視点】の3つの切り口から学ぶことを目的としたサイトです。

本サイトの知見は、1995年1月17日に発生した『阪神・淡路大震災』の復興プロセスについて実施された『兵庫県生活復興調査』がベースとなっています。阪神・淡路大震災は、災害発生から復興完了までの約10年にも及ぶ全復興過程が初めて“科学的”に調査された災害です。“復興とは何か?”を最初の5年間で定性的に明らかにし、次の5年間で無作為抽出の標本調査を継続的に実施して定量的に検証したものです。

近年、日本では災害が発生すると、メディアを皮切りにあらゆる場面で“復興”という言葉が使われます。災害支援を行う際も、そのキーワードを掲げて活動が行われるわけですが、「何をすることが復興につながるのか?」「何をもって復興したといえるのか?」を共有しないまま時間だけが過ぎていく現状があります。そのような状況を踏まえ、本サイトでは自治体職員やNPO団体、ボランティアなどの災害対応従事者が支援活動を行う上で参考になるような被災者視点の知見や行政施策を掲載しました。

自然災害を完全に防ぐことはできません。地震災害の場合は予測することも不可能です。だからこそ被害をできる限り減災するためには“事前”に復興の定義を共有し、可能な範囲で「事前復興計画」を準備しておくことが望まれます。

今もなお復興過程にある東日本大震災の被災地はもちろんのこと、首都直下型地震や南海トラフ地震などが予測されている日本の未来において、本サイトの知見が少しでも活用されることを切に願っています。

本サイトは、「文部科学省委託研究 都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト サブプロ③
都市災害における災害対応能力の向上方策に関する調査・研究」(研究代表 林春男 京都大学防災研究所 教授)によるものです。

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