被災者の“避難理由”は何か?

阪神・淡路大震災の発生時間は、早朝(午前5時46分52秒)だったこともあり、実に94.7%の人が自宅で被災しています。被災者の中には、避難の必要がなかった人(60%)や、避難したくてもできなかった人(9.1%)がいますが、約3割の人たちは避難をしました。そこにはどんな理由があったのでしょうか。
 
震災当日の避難理由は、全部で5つのタイプに分類することができます。
最も多かったのは、【ライフラインの使用不可】による理由で、自宅での居住が不能になったことや、電気や水道が使えないなど、最低限の生活を送ることができないため移動を余儀なくされた人たちです。次が、高齢者や乳幼児など、自宅での居住に支障をきたしてしまう【ケアが必要な家族の存在】が理由に挙がっています。
また、【情報・物資支援の要求】【建物の安全性への不安】【余震恐怖】なども避難の理由に挙がっています。災害に対する精神的な不安などから、人が集まる場所や公的支援が得られる場所へ避難していったと考えられます。
 
このように、避難生活を送る被災者にはさまざまな理由が存在しています。大切なことは、こうした避難理由を明らかにすることでそれぞれの“ニーズ”を把握し、求められている支援を適確に行うことにあります。

POINT

  • 被災者の震災当日の避難理由は、【ライフラインの使用不可】
    【ケアが必要な家族の存在】【情報・物質支援の要求】
    【建物の安全性への不安】【余震恐怖】の5つのタイプに分類される

Data.01

[震災当日の避難理由]